目次 | はじめに | PFASとは何か | PFAS規制 | 半導体製造におけるPFAS | PFAS含有コンポーネント | アクション
はじめに
「PFAS Explainer」へようこそ。本書は、主に半導体製造サプライチェーンの企業にPFASに関する基本的な情報と詳細な情報を提供することを目的としています。半導体製造装置(半導体業界では「ツール」と呼ばれることもあります)に組み込まれるコンポーネントや、半導体製造設備に組み込まれる装置に焦点を当てています。半導体を製造するために使用される材料、インフラ、装置の概要については、こちらをクリックしてください。
半導体製造装置には、インゴット・ソー、化学機械研磨(CMP)、エッチング、化学気相成長(CVD)、コーターデベロッパー、リソグラフィー、イオン注入、洗浄、計測、プローバ/テスター、その他多くのシステムが含まれます。半導体製造設備装置には、水、プロセスケミカル、クリーンルームのエア、製造装置の排出/排気のための分配および浄化/処理システム、ならびにワークピースの搬送およびストッカーシステム、クリーンルーム壁パネル、クリーンルーム衣服、その他多くのアイテムが含まれます。ここでは、「装置 (equipment)」という用語は、これらすべての製品を表すために使用されます。
「コンポーネント(component)」とは、装置メーカーが製品を製造するための部品表の最低レベルに位置する、入手品目を意味します。コンポーネントは、ケーブルタイのような単純なものから、ウェーハ搬送ロボットシステムのような複雑なものまであります。装置製造者が部品表を管理する組立品(assembly)は、コンポーネントではありません。「成形品(article)」は、本質的に、ある時点で独立して存在したハードウェアの一部です。コンポーネントもまた成形品です。「部品(part)」は、より広い意味を持ち、コンポーネント、コンポーネントの組立品、時にはコンポーネント内の品目に使用されます。
産業界におけるPFASの懸念
PFASの懸念は、フッ素と炭素原子の間にある種の結合を持つ物質グループに関連したものです。その懸念はわずか数種類の物質に対してから始まりましたが、現在では数千種類の物質に拡大しています。
初期のPFAS物質のいくつかは1940年代に開発されました。それ以来、PFAS物質の開発は飛躍的に伸びています。PFASは、化学処理や医療から、大規模な計算および通信インフラを構成する何百万ものデバイスまで、現代社会のあらゆる側面を可能にしてきました。
1950年代、一般には公開されていなかった情報によって、いくつかの初期のPFAS物質の健康への懸念が示されました。その後、PFASの製造現場や他の材料の製造に使用された工場での管理が不十分だったこれらの同じPFAS物質のいくつかについて、より一般に利用可能な調査が行われました。この情報により、PFASがヒトの健康と環境に与える潜在的な影響について、さらに多くのことが明らかになりました。
フッ素-炭素結合が強いため、PFASの多くは自然環境中で非常に長い間存続し続け、食物連鎖の複数の地点に蓄積する可能性があります。多くのPFAS分子の寿命の長さ、そしてヒトの健康と環境への悪影響に関する情報が増えたことによって、現在、すべてのPFAS物質について、深刻さの程度に差はあれ、世界的な懸念が生じています。私たちは今、現代社会のあらゆる側面に入り込んでいる非常に大きな物質グループに直面しており、そのほとんどは深く調査されてはいませんが、そのすべてが疑問視されています。
私たちは、必須用途を定義し維持しながら、責任を持ってPFASを制限、管理、調査する方法を考え出さなければなりません。
貴社が懸念すべき理由
製品サプライヤとして、PFASの懸念は、ヒト、地球、利益というトリプルボトムラインに影響を与えます。健康(ヒト)および環境(地球)に関する懸念は別項で説明しますが、PFASに関する現在進行中の議論は、会社の収益性に直接影響を与える可能性があります。貴社製品の製造、販売、輸入、輸出の能力は、PFASの含有を制限したり、製品にPFASが含まれていることの通知を義務付けたりする規制の策定によって妨げられる可能性があります。さらに、貴社製品の製造に使用される材料やコンポーネントを入手する能力にも影響を及ぼす可能性があります。
PFASが貴社製品やサプライチェーンのどこに存在するかを調査し理解することは、ビジネスの中断を防止または最小限に抑えるために重要です。関係する化学物質の数が多いことと、それらがより多くの物質や部品に含まれていることと相まって、この調査をできるだけ早く開始する必要があることはご存じかもしれません。