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Fernandez keynote
2024-08-27
2024-08-27

フェルナンデス米国務次官が語る「重要サプライチェーンの確保」

Fernandez keynote

ホセ・フェルナンデス米経済成長・エネルギー・環境担当国務次官が、SEMICON WestのCEOサミット基調講演ステージに登壇し、SEMI Americasプレジデントのストクナスと対談しました。「21世紀の重要サプライチェーン確保」と題したこの対談でフェルナンデス国務次官は、安定したサプライチェーンを構築する鍵として、脆弱性に対処するためのパートナーシップ形成の必要性を強調し、我々の基準、価値観、民主主義を守るためには、団結することが重要だと述べました。

鉱物のグローバルサプライチェーンの多様化

次官は、各社の半導体製造は、ゲルマニウム、ガリウム、ヒ素、インジウム、希土類元素などの鉱物に依存しており、その持続的な供給が業界にとって不可欠であることを強調しました。そのためには、鉱物サプライチェーンを障害から保護することが重要であると次官は主張しました。

「多くの専門家が、2050年までにリチウムは42倍、マンガンは25倍、コバルトは25倍必要になると言います。これら鉱物は基本的にひとつの国に支配されており、それが脆弱性となっています。」

このような懸念に対処するため、次官は、国務省が世界中の経済安全保障を支えることを目標に、半導体バリューチェーンの川上側と川下側の強化に取り組んでいることを紹介し、外国の輸出規制により、重要鉱物のサプライチェーンが寸断され、希土類元素や半導体製造装置他の技術の規制につながったと述べました。

国務省の多様化に向けた努力の証として、次官は「鉱物安全保障パートナーシップ(MSP)」とそれによる代替鉱物探索を強調しました。米国が主導するMSPには、現在(日本を含む)13カ国と欧州連合(EU)が参加しています。
 

パートナーシップと投資機会

業界のサプライチェーン確保をさらに推し進める国務省の取り組みとして、フェルナンデス次官は、未開発の半導体資源を保有する産出国との提携について述べました。これら産出国は、重要鉱物を確保するための別の選択肢も求めているとのことです。

次官は、ニアショアリングの重点地域としてラテンアメリカを取り上げ、同地域への投資の障害解決策として、「経済繁栄のための米州パートナーシップ(APEP)」を挙げました。障害となっているのは、教育レベル、治安、法治などの問題です。

このような障害を克服するためには、投資を呼び込むような経済状況を育てることが重要であると次官は強調し、そのためには人材開発への取り組みと民間の関与が重要性であると述べました。「米国では訓練を受けた人材が不足していますが、それは海外でも同様です。」

フェルナンデス次官は、米国務省の「国際技術安全保障・イノベーション(ITSI)基金」や、民間セクターの取り組み、大学との連携を通じて、人材開発プログラムが設立されつつあることを紹介しました。現在、7カ国がITSI基金の対象国に選ばれています。

「ITSIのパートナーにみられる人材ギャップに対処するため、多くの大学と連携しています。人材セミナーを開発し、人材育成により多くの時間を費やすつもりです。」

こうした取り組みは、世界の半導体業界のための包括的人材育成プログラムを開発するSEMI Foundationの活動を補完するものです。
 

ロシアへの半導体の流出を防ぐ

米国のチップがサードパーティを通じてロシアに流入していることについて、半導体業界としてどのような対処ができるかがフェルナンデス次官に尋ねられました。次官は、対ロシア制裁措置がすでに講じられているにもかかわらず、ロシアは2023年に米国と欧州から17億ドル相当の半導体を輸入できていると述べました。

この事態を減速するため、ロシアに製品を頻繁に持ち込む企業に対するデューデリジェンスを強化することを次官は強調しました。連邦政府はこれらの企業に対し、法律で義務づけられる範囲を超えた遵守について、これら企業と話し合っているとのことです。

次官は、厳格な基準に対して民間セクターから前向きな協力がえられており、予防を支援するために数百の販売代理店を削減した企業もあることに言及しました。さらに制裁が全体的に期待のできる影響を与えているとも述べました。「(ロシアは)時代遅れの装置を使わざるを得なくなっており、模倣品に手を染め、他国から援助を受けています。」

SEMICON West公式ポッドキャスト

SEMICON Westで収録された3D InCitesのFrancoise von Trappとのポッドキャストで、フェルナンデス次官は重要鉱物パートナーシップ、地域サプライチェーンの功罪、ロシアに対するチップ制裁について語りました。詳しくは、3D InCitesのポッドキャスト・インタビューをご覧ください。

 

 

 

John CooneyはSEMIのSEMI Global Advocacy & Public Policy担当副社長です。