SEMI通信 2017年10月号 Report 1

サプライチェーン全域が成長するエレクトロニクス産業

 

Custer Consulting Gourp ウォルト・カスター

 

業況は多方面で堅調

8月の購買担当者指数(PMI)は、ほとんどのエレクトロニクス製造国で上昇をしました(Chart 1)。唯一、PMIが49.9であった韓国だけが、成長ラインである50を下回りました。しかし、メモリーチップの生産能力が大幅に拡大した韓国は、現在、半導体製造装置の購入額で世界をリードしています。

Chart1

 

電子機器の売上高は2011年以来の高成長

2017年第2四半期における213社のグローバル電子機器メーカーの総合売上高を見ると、前年同期比で5%の上昇となりました(Chart 2)。世界のエレクトロニクスサプライチェーンの、分野ごとの第2四半期成長率はChart 3をご覧ください。

 

Chart2

 

Chart3

 

秋の繁忙期がやってきた

コンシューマエレクトロニクスの売上高の季節変動は、PCや携帯電話を含めて、現在も進行しています。Chart 4に示したように、1年単位でも季節単位でも売上高の変動が見られます。2017年8月の電子機器売上高は前年同期比で6%以上上昇しました。月ごとの軌跡は平年通り11月のピークへと向かっています。

 

Chart4

 

ウェーハファウンドリの売上高が反発、半導体出荷額は過去最高

チップの出荷額の成長は、高騰するメモリ価格や過剰な発注によるオーバーヒートと見ることもできますが、半導体需要は堅調であり、台湾のファウンドリ売上高は反発しています。ある程度の「下方調整」が年末にあるかもしれませんが、秋の季節を通して、健全な需要が続くことが予測されます。

今年は多方面で素晴らしい年となることでしょう。

 

初出 SEMI Global Update 2017年9月19日号