SEMI通信 2016年7月号 Repo1

インテルは多様性のあるサプライチェーンで新市場へ進出する

 

インテル Supplier Diversity Marketing & Communication担当マネージャー ジュリアナ・ボール

 

破壊的技術の登場、新たな資金調達方法、人口構成の変化が、技術産業全体のいたるところで新たな市場を開き、発展を促しています。長期的に競争力を維持し、イノベーションを刺激していくために、企業はこうした変化を深く理解した上で活用しなければなりません。

ハイテク製造業界では、企業がビジネスニーズを左右する創造的な問題に直面したとき、サプライチェーンが従業員と変わらぬほど重要な存在となります。サプライヤが単に一定のリズムで意外性のない物品やサービスを提供する存在だったのは遠い昔のことです。今やサプライヤは、トレンドをウォッチし、顧客の考えに耳を澄ませ、問題を解決することで、自身と顧客の双方の競争力を高める戦略的パートナーとなりました。

「インテルは進化しています」と、インテルの人事担当副社長兼Chief Diversity & Inclusion Officer ダニエル・ブラウンは言います。「そして、この進化と改革を推し進める力となるのが、ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(受容)です。当社の活動は、バリューチェーン全体を雇って保持することに留まらず、多様性のあるサプライヤからの購入、多様性のある企業への投資、教育改革の推進、オンラインハラスメントに対抗する革新的プログラムにまでわたります。」

インテルは2020年までに、多様性のある企業に対する支出額を10億ドルに拡大することを表明しています。これには、ベテラン、少数民族、女性、性的マイノリティ、身体障がい者が経営する企業が含まれます。2015年にインテルは初年度の目標額2億5千万ドルを上回る2億9千9百万ドルをこうした企業に支出しました。ハイテク業界の他の大手企業もまた、多様性のあるサプライヤとの取引拡大をはかり、コンソーシアムや業界グループで一緒に力を合わせて推進しています。こうした企業は、幅広く多様性を持ったサプライチェーンをつくることが、多分化する企業経済上の競争力強化につながると気づいているのです。

多様性は好循環で拡大しています。女性、少数民族、その他の多様性を備えた集団が経営する企業は急速に成長しています。こうした企業は、それぞれのコミュニティで多様性のある人々を雇用し、購買力を高めています。そのため、彼らの消費傾向は、雇用者のテクノロジー支出と共に変化します。もし、あなたのサプライチェーンに、幸運にもこうした多様性のある小企業が何社か含まれているなら、それらが他の企業よりも機敏性、創造性、成長性で勝っていることにお気づきかもしれません。こうした企業はまた、あなたの最も新しい顧客ともなり、新しい市場での競争力を導くフレッシュな洞察力を提供してくれるでしょう。

多様性を備えたサプライヤや考え方を歓迎し、企業活動のあらゆる面に取り入れることは、良いことというだけではなく、ビジネスとしても素晴らしいことなのです。

 

(初出 Global Update 2016年6月21日号)