SEMI通信 2016年3月号 Repo 1

中国RoHS規制の大改定

by SEMI サンジェイ・バリガ

今年1月に、中華人民共和国工業情報化部(MIIT)が中国RoHS*規制の大幅な改定を制定しました。
*RoHS =「Restriction of Hazardous Substances(有害物質の使用制限)」 

この規制は、特定の電子・電気機器(EEE)に、鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、多臭素化ビフェニル(PBB)、ポリ臭素化ジフェニルエーテル(PBDE)を含ませないことを命じるものです。この6つの特定有害物質以外の物質も将来制限される可能性があります。  (この規制の以前のバージョンについては、SEMIが2007年に発行した「Primer on China RoHS」および、2008年に発行した「Frequently Asked Questions (FAQ) About China RoHS Updated」をご参照ください。) 

2007年に制定された最初の中国RoHSでは、半導体製造装置は規制対象の機器として指定され、製造装置のメーカーに対し、規制6物質が製品に含有されるどうかの公表を命じました。この時点で、中国政府は半導体製造装置への規制6物質の含有を禁止はしていませんが、いずれ変更があることを示唆しています。

2016年1月にMIITは、この規制の大幅改定を発行しました。この改定は「中国RoHS2」、「中国RoHSリキャスト」とも呼ばれます。この改定は、MIITのWebサイトで公表されていますが、北京語のみで、英語版はありません。 

SEMI EHS DivisionならびにSEMI RoHS Working Groupの元で、SEMI会員企業のメンバーは変更点が会員ならびにハイテク製造産業に及ぼす影響について検討をしています。これまでの評価では、半導体製造装置がこの規制の対象となると判断していますが、次の懸念事項については、これから評価をすることになります。 

  • 物質規制命令は、半導体製造装置に適用されるのか? 
  • 交換部品は規制物質のラべリングおよび規制の対象となるのか? 
  • 中古装置は規制物質のラべリングおよび規制から除外されるのか? 
  • 研究開発用装置は規制物質のラべリングおよび規制から除外されるのか? 

SEMIでは、この規制改定に対する解釈を今年5月までに発行したいと考えています。それまでの間、科学的バックグラウンドのある法律家をコンサルタントとして雇用し、専門意見を聞くなど、規制の理解を深める活動を進めていきます。

3月のSEMICON Chinaでの検討会議に続き、4月にはウェブキャストを会員向けに実施予定です。詳細については、次までメールでご連絡ください。 

Sanjay Baliga 
sbaliga@semi.org 

(初出 SEMI Global Update 2016年3月8日号)