SEMI通信 2012年1月号 記事4

LEDファブ装置の支出は2012年に18%減少

-中国MOCVD購入量と生産能力増加率が減速-

Graph-LED Fab EquipmentLED製造装置の世界市場は、2011年に36%もの旺盛な成長をとげ、24.2億ドルに達しましたが、2012年は18%減の19.7億ドルになることが、最新のSEMI Opto/LED Fab Watch/Forecastレポートで予測されました。世界全体のLEDの生産能力については、2012年に前年比27%拡大し、4インチウェーハ換算で月産200万枚に達することが予測されています。

LEDの生産能力は、液晶TVバックライト向けの高輝度LEDがけん引役となり、さらに中国における有利な政府補助金や経済開発資金を得て、ここ数年間にわたり急激な拡大を続けてきましたが、2012年はMOCVD装置の購入額は40%減少する結果、LED装置全体の世界市場がこの5年間ではじめて縮小することになるでしょう。地域的には、台湾と韓国では装置購入額の増加が見込まれます。また、MOCVD装置以外のLED装置については増加が予測されており、デバイスメーカー各社は生産ラインの最適化や製品設計の改良に向けて、特にリソグラフィ、エッチング、テスト、パッケージングの装置への投資拡大をするでしょう。

Graph-LED Fab Equipment Spending

高輝度LEDの需要は今後、照明用途で成長を続けますが、高輝度LED市場の約40%を占めている液晶TVのバックライトの2011年の成長率は期待通りではありあせんでした。TVの販売数は成長目標を下回り、液晶TVの総販売数に対するLEDバックライトの浸透率も専門家が予測した水準には達しませんでした。LED照明の市場は現在25億ドル程度ですが、多くの予測では、2020年までに300億ドルを超えると見られています。

「他のマイクロエレクトロニクス産業と同様に、LED産業の設備投資も毎年増減がありますが、全体としてはキーアプリケーションの長期的な需要に対応したものになり、LEDの場合、それは固体照明です」と、SEMIのエマージング市場グループ担当エグゼクティブVP トム・モローは述べました。「今後の設備投資によって、ウェーハの大口径化、自動化、専用装置化、特に歩留りとスループットを改善する専用装置への設備投資が進めば、LEDのコスト低減に繋がって行くでしょう。」

2012年の装置購入額を地域ごとに見ると、中国が7.19億ドルでリードし、台湾(3.21億ドル)、日本(3億ドル)、韓国(2.6億ドル)が続きます。生産能力では台湾が世界の25%を占めてリードを保ち、中国の22%は2番目となります。新規ファブ建設については、2011年には29のLEDファブが建設されましたが、2012年は16工場が生産を開始すると予測しています。

LEDの後工程市場に目を向けると、SEMIとTechSearchが最近出版したGlobal Semiconductor Materials Outlookレポートは、LED用リードフレーム出荷数の非常に力強い成長を示しています。2010年に69%成長をしたリードフレーム出荷数は、2011年にさらに10%成長し、2012年には8,300万個近くまで増加すると予測されます。これらデータは、リードフレームメーカー16社の報告に基づいて算出されています。

世界LEDリードフレーム出荷数(10億個単位)

2008200920102011F2012F
35.739.566.973.682.7

SEMI Opto/LED Fab Forecastレポートは、世界の250以上のOpto/LEDファブの活動をカバーし、ファブ建設、装置購入、重要な日程、生産能力とその推移などを収録します。Opto/LED前工程ファブの動向に関心のある企業にとって、大変有用なツールとしてご活用いただけます。詳細はSEMIのWebサイトをご覧下さい: www.semi.org/en/Store/MarketInformation/OptoLEDFabForecast

(初出 SEMI Global Update 2012年1月号)